民泊ニュース

ブッキングドットコム「クオリティランク」導入で民泊施設を独自評価

2020年1月23日

世界最大級の宿泊予約サイト、Booking.com(ブッキング・ドットコム)は1月22日、民泊施設向けとして業界初の評価制度「クオリティランク」の導入を発表しました。

クオリティランクは、ホテルの品質を星の数で評価する制度で、ホテル業界ではホテルランクとして世界的に使用されています。
例)

ホテルランクは旅行者が最も使用する絞り込み条件の一つ。

しかしバケーションレンタルでは、ホテルランクのような世界的に使用される評価方式がありませんでした。

バケーションレンタルでのクオリティランクの導入で、品質や快適さに関する希望条件に合う民泊施設が見つけやすくなる事が期待できます。

ブッキングドットコムのクオリティランクの仕組み

ホテル業界では既に「ホテルランク」と呼ばれる星5段階評価の制度が世界中に浸透していますが、別荘やアパートメント、ヴィラなどのバケーションレンタルには導入されてはいませんでした。

ですので、ブッキングドットコムが業界初の試みとなります。

画期的なニュースですが、これが民泊にどのような影響を与えていくのでしょうか?

この記事では、「クオリティランク」というものはどういったものなのか、これによってバケーションレンタルサイト業界はどう変わるのか。民泊運営代行業者の視点から見解をお話していきます。

バケーションレンタルの新たなる指標「クオリティランク」とは?

報道で発表されたクオリティランクが掲載された画面。黄色く四角いマークがそれである。


冒頭でもお話した通り、ブッキングドットコムはホテルランクと同様の5段階評価制度をバケーションレンタル向けにも導入しました。

それがクオリティランクです。

クオリティランクでは、宿泊施設の立地や規模、施設・設備など400以上にものぼる要因を分析する機械学習アルゴリズムを用いて、黄色い四角マークの5段階で施設を評価します。
そして、この評価は各エリアにおいて適正なランクになるように周辺の宿泊施設を基準に計算され、年単位で再計算されます。

これより、バケーションレンタルを利用する旅行者は、ブッキングドットコムが提供する適正な判断材料に基づいて旅行することができます。
もちろん、ホテルランクと同じように検索での絞り込みも可能ですので、旅行者は自分にマッチした宿を探すことがより容易になりました。

信頼できる全世界共通の評価方式が導入されたことにより、世界中はもちろん、日本でもブッキングドットコムを利用した旅行者が増加する可能性があります。

クオリティランクが民泊業界に与える影響とは?

ここまでブッキングドットコムが22日に導入したクオリティランクについてお話してきました。
大枠をおさらいすると、

  1. バケーションレンタル業界初の5段階評価制度
  2. ホテルランクと同様に検索条件での絞り込みが可能
  3. 旅行者がより簡単に自分にマッチした宿を探すことができるようになる

といった感じになります。

では、このクオリティランクがバケーションレンタル業界、しいては日本の民泊業界にどのような影響を与えていくのかを民泊運営代行業者の見解からお話していきます。

ブッキングドットコムの変化が気になっている方、不安に思っている方はぜひ参考にして、あなたの宿泊施設の運営に役立てていただければ幸いです。

クオリティランクを攻略することで、単価を上げやすくなる可能性がある

以前のブッキングドットコムの施設評価は実際に宿泊した旅行客のレビューに依存していました。
つまり、レビューが良ければ稼働率が上がり、逆にレビューが悪いと稼働率が下がって売上も伸びづらかったということです。

ですが、クオリティランクは「宿泊施設の立地や規模、施設・設備など400以上にものぼる要因」からブッキングドットコムが施設を評価するという制度に変わったため、レビューに依存することはなくなりました。

もちろん、レビューの評価が「400以上の要因」の中に入っていないとは言い難いですが、要因としては小さくなったのは事実です。

また、クオリティランクの評価基準が公開、もしくは代行業者などの攻略が進んだ際には、5点満点の施設をブランディングして単価を上げることも可能かもしれません。

ホテルとバケーションレンタルの区別がわかりやすくなる

ブッキングドットコムがバケーションレンタルに着手してから我々民泊運営代行業者がずっと抱えて続けていた悩みの1つに、

ホテルだと思って予約したら違った!

というクレームがあります。

この記事をお読みになっている施設オーナーの方々の中にも経験したことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか?

日本でのブッキングドットコムの認識は「ホテルサイト」であり、民泊も掲載しているという認識があまり行き届いていなかったのです。

ですが、クオリティランクの導入によって、マークの形(ホテルは星、バケーションレンタルは四角マーク)で施設の種類を判別することができるようになったので、このようなクレームが減っていくことが考えられます。

検索結果の上位表示を目指すには、研究が必須

ここまでクオリティランク導入のニュースの内容と民泊運営代行業者なりの見解を述べてきました。

革新的な制度ですが、クオリティランクに順応し検索での上位表示を目指すには、新たにブッキングドットコムの研究をし直す必要があります。

機械学習アルゴニズムの400以上の要因とはどのような内容になっているのか、400以上あるうち、特に重要視されているのはどのような要因なのか、宿泊施設を運営する側として解き明かしていかなければなりません。

この記事をお読みの方も、ぜひクオリティランクの評価基準を研究して、検索結果の上位表示、そして収益の向上を目指してみてください。

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