民泊ノウハウ

民泊の予約がコロナの影響で入らないなら成功事例から集客を学ぶべし!

その他の記事でも再三申し上げている通り、新型コロナウイルスの影響で、日本の観光・宿泊業界は大きな痛手を負っています。

倒産してしまう宿泊施設も続々と出てきており、この記事を開いた方々も今後どうなるかわからないという方が多いと思います。

ですが、広い視野を持って宿泊施設を見てみると、コロナ影響下でも売上を維持、または上げている宿泊施設も存在します。

普通なら経営が苦しくなってしまうほどの打撃を受けるはずなのに、どうしてなのでしょうか?

この記事では、そのような成功している宿泊施設を紹介し、特徴や成功した理由について分析してお話ししています。

コロナのせいで予約が入らずに困っている民泊オーナーの方々はぜひご覧になって、この時期を乗り越えるための糧にしてみてください。

成功している宿泊施設の3つの事例

早速ですが、リサーチすることで見つかった宿泊施設の成功事例を3つご紹介しましょう。

この記事では、民泊だけでなくホテルや旅館を含めた宿泊施設全般でリサーチをしています。

そのため、民泊だけを調べていたら気づかない視点に巡り合えます。

事例のご紹介した後、それらの共通点や教訓をお話ししていきますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

箱根の宿「一の湯」の「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン」


まずは昨今の宿泊施設に携わる方々の声をそのまま代弁している宿泊プランです。

ネーミングとは裏腹に、リリース後わずか4日で完売したコロナウイルス影響下での成功事例です。

3月2日に当プランが発売され、5日午後までに約700軒の予約が殺到、一の湯は満室となりました。

「一の湯」は創業390周年を迎える老舗で、当プランはそのめでたい数字にあやかって1泊3,900円で販売していました。

台風19号の被害を受け営業停止を余儀なくされていた一の湯ですが、12月の年末にやっと営業再開することができました。

1月の春節の予約も良好だった矢先のコロナウイルスだったため、このプラン名からは当社の従業員の本音と悲鳴が伺えます。

このようなインパクトがあり同情できるプラン名には人の目を惹き、引き寄せる力があります。

Airbnbではリスティング名、Booking.comやExprdiaなどのOTAサイトではプラン名に1つ工夫を施すだけで、お客さんの目に留まる可能性が高まります。

離島八丈島の貸別荘「八丈島180」


コロナウイルスの影響で、全国の宿泊施設の予約が激減する中、着々と予約数を増やしているのが、八丈島などの離島にある宿泊施設です。

八丈島での不動産賃貸業などを展開する株式会社ルシオールは、2月19日までに自社で運営する八丈島の民泊貸別荘「八丈島180」の予約が例年の3倍になっていると発表しています。

発表から1か月たった今でも4月は稼働率70%ほどで、その先の月も40~60%ほどの予約が入っています。

報道によれば、去年の2月末半ばから4月末にかけての予約宿泊日数は10日程度だったと発表されているので、その差は一目瞭然です。

コロナの影響で外出自粛が要請されている昨今、人混みの中で感染と隣り合わせな生活を送る都会の人々にとって、ウイルスとは比較的無縁な場所でゆっくり過ごしたいという願望があるようです。

また、五島列島や小笠原諸島などの離島でもこのような現象が起きていますので、消費者の行動心理として的を射ている可能性が高いですね。

卒業旅行で安定している下呂・草津などの温泉宿


消費者心理といえば、現在の下呂や草津、有馬などの温泉街でも同じことがいえます。

温泉街の宿泊施設では稼働率が衰えてはいないからです。

理由としては、3月という特別なシーズンにあります。

従来でも日本人旅行客が多い温泉ですが、卒業シーズンである3月、本来なら海外へ卒業旅行に行くはずの若者が温泉街に集まってきているのが大きな理由です。

確かに、普通に温泉を楽しみたいというお客さんは減少しましたが、その分卒業旅行をしたい大学生・高校生がその枠を埋めています。

コロナウイルスの影響で渡航や入国の制限がかかったことで、温泉街に予期せぬ需要が生まれているのです。

また、東京ディズニーリゾート、USJ、富士急ハイランドなど、学生人気が高いテーマパークが軒並み休園していることも追い風になっています。

これらの理由による若者たちの動向により、多くの温泉宿で稼働率60~70%を維持しています。

コロナウイルスの影響なく予約を獲得している施設から学べる教訓とは?


さて、上記の3つの事例からはどのような教訓が得られるのでしょうか?

もちろん、場所や施設の規模という要因も考えられますし、一の湯を始めとした下呂・草津・有馬などの温泉街は老舗の旅館が多いので、ネームバリューも高いです。

しかし、一朝一夕で有名になれるわけではありませんし、コロナの影響で経営が苦しい中でネームバリューを上げるのは至難の業です。

なので、他の観点から教訓を得ていきましょう。

3つの事例から得られる教訓は「消費者の心理を上手く読み取る」ということです。

離島や温泉街の事例では、「人混みを避けたい」「どうしても卒業旅行がしたい」「ゆったりと過ごしたい」などといったお客さんの心理が色濃く出ています。

そして「一の湯」の事例ではもっとストレートに、日本中の方々が絶対に思っている「まじでコロナウイルス勘弁してください」というキャッチで消費者の注目と同情を呼び、見事満室を達成しています。

このようにお客さんの心理、言ってしまえばあなた自身が思っていることを戦略に組み込むことで民泊の予約を獲得することができるのです。

「コロナのせいで人が来ない」ではなく、「コロナの蔓延しているからこそ、お客さんが必要としている宿って何だろう?」と少し視点を変えて考え、戦略を練るのが大切です。

民泊事業の方々は消費者視点で日本人観光客を獲得しよう!


ここまでコロナウイルスによる不況で民泊の予約率が減少してしまっている方々のため、成功している宿泊施設3つとそれらの共通点を教訓についてお話ししてきました。

言うまでもないことですが、民泊は宿泊業であると同時にお客さんをもてなすサービス業でもあります。

ですので、常にお客さんが欲しがっているものを提供していくことが肝要です。

それは離島でのスローライフだったり、卒業旅行の行先だったり、あるいは「まじでコロナ勘弁してください」という考え方かもしれません。

消費者の需要は様々ですので、あなたがコロナウイルスに辟易としているお客さんにできることはないか考えてみてください。

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