1月の中旬から中国で大流行を起こしている新型コロナウイルスは、29日時点で感染者6000人弱、死者132人と、2003年のSARSの流行を上回る感染力で被害を及ぼしています。
日本でも既に感染者が10人出ており、今後もだんだんと増えていく可能性があります。
なので、中国人観光客が多く宿泊する民泊も部屋の衛生状態について改めて見直し、部屋で感染者拡大が起きないように、清掃などで殺菌を徹底しなければなりません。
とはいえ、民泊をご自身で清掃なさっているハウスクリーニング未経験者の方にとっては、どのような清掃をすればいいのかわからないと思います。
実は、非常にカンタンな方法でウイルスを撲滅することが可能なのです。
この記事では、清掃代行業者に委託していない方でもマネできる方法を4つ紹介いたしますので、民泊・ゲスト・あなた自身のためにぜひ実践してみてください。
目次
なぜ民泊の清掃で感染防止をする必要があるのか?
清掃方法についてお話する前に、まずはなぜ民泊の清掃で感染防止の対策をする必要があるのかについてお話していきましょう。
そもそも民泊、大枠で言えば宿泊施設ではこういったヒト・ヒト間で感染するウイルスが非常に広まりやすいというのが特徴としてあります。
不特定多数の人たちが同じ部屋を交代して使うわけですからね。感染症は何かしらの防止策を取らないと次から次へとうつってしまいます。
実際に、2003年に中国で大流行した新型肺炎「SARS」の発端も香港のホテルからの拡大だったという記録もあります。
発端患者から清掃員、ホテルスタッフという順番で感染していったわけですね。
以上の通り、感染防止のために宿泊施設は細心の注意を払う必要があるのです。
さらに言えば、新型ウイルスの発端である中国は訪日観光客数1位の国です。
保菌者が多く来日している可能性がありますので、なお一層注意する必要があります。
今日から実践できる!!感染防止のための4つの清掃方法!!
さて、民泊やホテルにおける清掃の重要性についてお話したところで、次は民泊での新型コロナウイルスの感染防止に役立つ清掃方法を4つ紹介していきます。
対策、といってもやることはいたってシンプルで日常的に行えることばかりです。
清掃代行業者のようにノウハウがなかったとしてもすぐに実践できるものばかりなので、個人で清掃を行っているオーナーの方々は是非参考にしてみてください。
手洗い・うがいの徹底
まずは基本中の基本である「手洗い・うがい」です。
新型コロナウイルスに対しても有効で、感染する確率をぐっと下げることができます。
実践する際は、部屋にウイルスを持ち込まない、または持ち出さないために、必ず清掃の始めと終わりに行うようにしましょう。
清掃時はマスク・ゴム手袋の着用する
飛沫感染や接触感染を防ぐためにも、清掃中のマスクとゴム手袋の着用はマストです。
ウイルスを持ち出さないという理由の他にもオーナーご自身が感染する確率を下げることもできますので、必ず着用して清掃を行うようにしましょう。
また、手洗い・うがいもそうですが、コロナウイルス以外にも、インフルエンザなどの他の感染症にも効果がありますので、出来る限り行うようにしましょう。
空間除菌剤を設置する
各部屋に空間除菌剤を設置して、空間まるごと除菌するというのも1つの手です。
通販サイトで約3,000円と各部屋に設置するには少々高いので、購入するかはオーナーの方々で分かれると思いますが、ウイルスに効果てきめんなので、お金に余裕のある方は購入をオススメします。
注意点としては、希釈の倍率を間違えると除菌効果が薄くなってしまうこと、設置型なので、ゲストや小さなお子様が触れられないところに設置するなどには気を遣うようにしましょう。
消毒用アルコールで感染経路を絶つ
清掃の仕上げとして、消毒用アルコールを染み込ませた雑巾、キッチンペーパーなどで拭き掃除をしましょう。
テーブルやリモコン、キッチンやお手洗いなど、ゲストがよく触ってそうな箇所を見定めて拭いておくことで感染を防ぐことが可能です。
特に、新型コロナウイルスは度数70%アルコールで死滅しますので、効果てきめんです。
また、清掃を終えて部屋を出る際も、外に持ち出さないように、使い捨てではない清掃用具をアルコールで消毒しておきましょう。
もしかしたらウイルスが付着している可能性がありますからね。
他人事だと思わずに、万全の対策を心がけよう!!
ここまで、新型コロナウイルスが宿泊業界に与える影響と感染を防ぐための清掃方法についてお話してきました。
清掃方法については以下の4つとなっております。
- 手洗い・うがいの徹底
- 清掃時はマスク・ゴム手袋の着用する
- 空間除菌剤を設置する
- 消毒用アルコールで感染経路を絶つ
これら4つを実践することで、あなたの宿泊施設から感染が広がることはほぼなくなります。
あなたの安全も守れますし、ゲストの安全を守ることができますので、清掃の際、特にインフルエンザなどの感染症が流行るときにも有効なのでぜひやってみてください。
日本人は新型コロナウイルスに対して危機感が薄い傾向にあります。
ですが、既に10人の感染者が出ており、中国からもどんどん観光客が入国しておりますので、非常に油断ならない状況です。
ホストの皆さんもご自身の身を案じながら、お気を付けて民泊運営を行っていってください。