エクスぺディアに宿泊施設を掲載しているけど、あまり収益が伸びない……」
「もっとお金を稼げる方法があるんじゃないか?」
エクスペディアを利用して民泊運営をされているオーナー様の中には、このような悩みを抱えている方々が少なからずいらっしゃると思います。
確かにエクスペディアにはアナリティクスをはじめとした収益を伸ばすための要素を分析する機能が多くあります。
ですが、ただ掲載しているだけでは予約しようとしているお客様の目には留まりません。
物件の掲載母数が多いエクスぺディアでは、きちんと戦略を立ててお客さんの目に留まるような掲載ページを心がけなくてはなりません。
それには、料金設定や写真、エクスペディア公式が実施しているプロモーションやキャンペーンへの参加など、やることがたくさんです。
この記事ではエクスペディアで宿泊施設を運営しているが、あまり収益が伸びず困っているオーナー様のために、
- エクスペディアの特徴・活かすべきポイント
- エクスペディア管理画面の使い方
- エクスペディアで収益を上げていくコツ
についてお話して、あなたのエクスペディア運営のお手伝いをさせていただきます。
もっと収益を伸ばしたいという方にとって非常に参考になる記事となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
エクスペディアの特徴、活かすべきメリットとは?
まずはエクスペディアの大枠を理解するために、知っておくべき特徴や強み、独自の活用点についてお話していきます。
これらを知ることによって、この後に続くエクスペディアの使い方や使う際のコツを理解しやすくなるからです。
エクスペディアの特徴は以下の4つです。
- 1人に1人のマンツーマンなカスタマー対応
- 手数料が全部で3パターンある
- 収益管理やアナリティクスなど、宿泊施設の研究に適している
- Hotels.comと自動的に連携する
これらはエクスぺディアの唯一無二の特徴ですので、利用を検討されているオーナー様はぜひお読みください。
マンツーマンなカスタマー対応
エクスペディアでは、オーナー様1人に1人のカスタマー担当者が付きます。
これにより緊急時や質問、疑問に思ったことを即座に対応してくれますので、運営とのやり取りがスムーズなのが特徴です。
ホテル・民泊の運営において、サイト運営と施設オーナーの連携は収益に繋がる重要な要素です。
何故なら迅速な対応が好評価のレビューに繋がるわけですからね。
良いレビューが集まる施設に人が集まってくるのは言わずもがなです。
なので、これは収益が上がる非常に有用な制度だといえます。
手数料が全部で3パターンある
エクスペディアの掲載手数料は他のサイトと比べて特殊で、全部で3パターンあります。
その3パターンというのが、
- 現地決済と事前決済の併用:売上の13%
- 事前決済のみ:売上の15%
- 東京・大阪・京都で旅館業法での運用の場合:売上の18%
となります。
現地決済というのが宿泊施設のフロントなどで直接料金をいただく決済、事前決済はクレジットカードで振り込んでいただき、事前に料金をいただく方法です。
その決済方法によって手数料の額が変わってきます。
ここだけなら他のOTAサイトでも見受けられることなのですが、これらに加えて、旅館・ホテルの運用の場合は決済方法に関わらず売上の18%の手数料を請求されます。
これは他のサイトにはない特徴ですので、旅館・ホテルオーナーの方々は間違えないようにご注意ください。
収益管理やアナリティクスなど、宿泊施設の研究に適している
エクスペディアでは、周辺の料金相場や月ごとの収益の推移、施設の平均掲載順位などのアナリティクスを確認することができます。
これにより、宿泊客の客層や動向、予約成約と不成約の数など、戦略を立てるうえで有意義な情報を分析することができるため、運営プランが立てやすいのがエクスペディアの特徴です。
詳しくは記事の後の方で説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
Hotels.comと自動的に連携する
本来、他サイト同士を連携するにはサイトコントローラーを利用する必要があるのですが、エクスペディアは参画すると同時にエクスペディアグループ傘下のOTAサイトである「Hotels.com」にも施設が登録されます。
他サイトにも登録されるということは宿を探している方々の目に触れる機会が多くなるため、稼働率が上昇します。
管理もエクスペディアと同じ画面で操作できますので、収益を伸ばしたい方にとっては非常に嬉しい特典です。
収益を上げたい人必見!エクスペディアの使い方とノウハウ6つ!
さて、エクスペディアだけの機能についてお話してきました。
どうやったら収益が伸びるのかが浮き彫りになるような機能が充実しているサイトですが、それでも収益が伸び悩んでいるという方々は、もしかしたらエクスペディアの機能を十分に使いこなせてないのかもしれません。
ですので、次にエクスペディアの管理画面の使い方をご紹介して、ぜひ参考にしていただきたいです。
ご紹介するのは以下の6つです。
- 部屋と料金
- マーケティング
- 経理
- 施設の詳細
- 収益管理
- 分析
オーナーの方々が既に知っていることはもちろんのこと、弊社が行っているノウハウについてもお話しますので、収益を伸ばしていきたいという方はぜひご覧になってください。
部屋と料金
こちらは間違いなく、皆さんが1番利用している項目だと思います。
ここでは施設の部屋の在庫や料金を設定することができます。
Booking.comとは違い、在庫・料金ともに一括で変更が可能なので、手間と時間がかけずにスムーズに操作できます。
在庫は施設にある部屋数をそのまま入力すればいいですが、料金は季節需要、周辺の競合施設の平均相場などの理由で日々変動します。
オーナーの方々はそのトレンドを追う、または予想して料金を変更していかなければなりません。
効果的な料金を予測するために有効なのが「分析」の「競合施設」、または「収益管理」です。
こちらには周辺にある競合施設の料金と稼働率が載っていますので、それらから適正料金を予測することが可能です。
また、AirbnbやBooking.comなど、他サイトで検索をかけることも有効です。
ご自身の施設がある地域で検索することで、実際に販売されている料金を知ることができますので、料金を設定する際はぜひお話した2つの方法を試してみてください。
マーケティング
こちらは主に「プロモーション」や「キャンペーン」を設定する際に利用します。
エクスペディアでいう「プロモーション」「キャンペーン」とはそれぞれ、
- プロモーション
- キャンペーン
自分で作成する施設限定の割引キャンペーン
エクスペディア公式が実施している割引キャンペーン
となっています。
どちらも検索での露出度を上げる効果があります。
特にキャンペーンは公式で特集を組まれることもあるので、参加した場合は予約が増え、稼働率が上がる可能性があります。
デメリットは一切ありませんので、積極的に参加しましょう。
また、プロモーションは施設全体の料金設定において手間を省く役割を持つ場合もあります。
料金設定は民泊のような1部屋だけの販売の場合は楽に行えますが、ホテルのような何部屋もあるような施設だと1部屋ずつ変更していくタイプだとどうしても時間がかかってしまいます。
そのようなときにプロモーションを使えば、施設全体の料金をまとめて割引することができますので、非常に便利です。
料金を増やしたいときはプロモーションを解除すれば元通りです。
露出度も上がり、料金もまとめて変更できる一石二鳥な機能なので、必ず利用することをオススメします。
収益管理
ご自身の施設の料金、周辺施設の平均相場、周辺施設の稼働率の予測をご覧になれます。
こちらは主に料金設定の際の判断材料として役立つ機能です。
しかし、周辺施設の相場はあくまで平均なので、信用しきってしまうのは少し危険です。
何故なら、その平均相場が本当に周辺の相場を表しているとは限らないからです。
例えば、5件中4件が¥10,000でも1件が¥50,000という高い料金で稼働していたら平均相場は¥18,000という非常に高い料金になってしまいます。
そのように1つ異様に高い施設があるだけで、本当の平均相場ではなくなってしまうのです。
極端な例だと思う方もいらっしゃるかと思いますが、あながちあり得ないことではありません。
便利機能に頼るのも1つの手ですが、AirbnbやBooking.com、Expediaなどで実際に検索して、ご自身で相場を見極めるのも、料金設定で重要になってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
分析
こちらではご自身の施設に係る様々なデータを見ることができます。
「競合施設」で周辺施設の料金を確認することができるほか、
- 露出度
- 転換率
- お客様の支払額
プロモーションによる露出度の有効性や平均掲載順位の推移を確認できる
宿泊客の国籍などの顧客情報や成立・不成立の予約数などの宿泊客の動向を閲覧できる
ADR(平均宿泊単価)の統計を閲覧できる
という、マーケティングをするうえで必要な情報がすべて揃っています。
これによって、多く利用されている国籍の宿泊客に向けてプロモーションを出したり、予約数を上げるために施設情報を改善したりなどの、収益を上げるための戦略を練ることができます。
これを参考にするかしないかで収益に雲泥の差が出るほど有意義な機能なので、必ず参考にして施設の運営をするようにしましょう。
エクスペディアはマーケティングを重視した少し上級者向けのサイトだが……
ここまでエクスペディアの特徴と使い方のノウハウについてお話してきました。
お読みになった方ならば既にお分かりかと思いますが、エクスぺディアは収益を上げるためのデータや統計を閲覧できるという唯一の特徴を持っている反面、マーケター向けの少し難易度の高いサイトです。
ですが、専門用語などはあまり使われておらず、随所にヘルプも配置されていますので、慣れれば安定して戦略を練ることが可能なサイトでもあります。
加えて、サイトコントローラーに接続して、空室をできるだけ失くしていくことで、伸び悩んだ収益が上がっていきます。
ぜひこの記事を参考に施設を運営して、備わった機能を駆使して収益を上げていきましょう。