民泊ニュース

東京五輪で賛否両論!?宿泊料金の現状と最適な料金設定を解説

2020年2月6日

東京五輪の開催まで半年を切りましたが、民泊ホストの皆さんはもう料金設定を済ませましたでしょうか?

この世界規模の祭典は日本の民泊初めての書き入れ時ですので、料金設定には殊更に気を遣わなければなりません。

基本的には宿泊料金を上げていくことになりますが、宿を探している東京五輪の観戦客の中には、

こんな高い料金で泊まれるか!

と言って、近隣の県の比較的安い宿に流れてしまう層がいるのも事実です。

実際にネットなどでリサーチしてみると、以下のニュースのような東京での宿泊料金の高騰に苦言を呈するような意見が散見されます。

東京五輪で一部民泊が「宿泊料金吊り上げ」、是か非か
(前略)

 取材してみると1施設で6人宿泊できる施設があるなど条件は様々であったが、いずれにせよ尋常ではない料金設定を散見した。運営者によると実際に問い合わせもあるというが、このような高額で売れる確信はなく「とりあえず反応をみてみたい」というオーナーの声もあった。「もし売れたらかなりラッキー」と目を輝かせる。

(中略)

 地域あっての宿泊施設であり、ホテルの格はエリアの文化を表すともいえるが、“売れるなら儲けられるときに思いっきり値を吊り上げる”という宿泊施設が、果たして地域から共感を得られるか──。東京五輪を控え、観光立国邁進の裏にはリアリティのある問題が山積している。

引用:東京五輪で一部民泊が「宿泊料金吊り上げ」、是か非か -Yahooニュース

一体どれくらいの値上がりが起きているのか、またこの状況を快く思っていない方々にも刺さる料金設定とは通常料金の何倍まで許されるのでしょうか?

この記事では、東京の宿泊施設の値上がり状況についての解説と理想的な料金調整方法について、民泊運営代行業者の視点からお話していきます。

これから料金を変えていく民泊ホストの方々、または現状の料金相場が知りたい方にとっては非常に有意義な記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

東京五輪前後は宿泊施設の料金は確かに値上がりしている

まずは現在のホテル・旅館、民泊の料金がどのようになっているのかを見ていきましょう。

こちらは2.20~2.25の新宿区の宿泊料金

そして、こちらが五輪開催中の新宿区の宿泊料金

まずは民泊の値上がりについてです。

新宿区にある民泊4に人で宿泊することを想定して、Airbnbで検索した結果、宿泊料金は大体3~5倍ほど値上がりしていることがわかりました。

画像の中にはありませんが、物件によっては2人設定で10万円もする部屋もありました。

東京五輪期間しか空けない部屋らしく、通常料金については知ることができませんでしたが、2人部屋の平均相場は大体5000円ほどですので、20倍の料金設定ということになります。

このように、東京五輪に向けて民泊オーナーも各々思うように料金を上げています。

また、ホテル業界でも全体的な値上げを行っています。

ホテルでも大体4~6倍の値上げが行われており、どこも1泊10万円するところばかりです。

このように、宿泊業界では値上がりが起こっており、東京五輪を観戦したい地方や海外の方々から非難されているというのが現状です。

宿泊事業者にとってはまたとない書き入れ時!


確かに現在の宿泊施設の高騰は宿泊を検討している方々にとって、予算に見合った宿が見つからず非常に苦しい状況となっています。

しかし、宿泊事業者からしてみれば東京五輪で発生している特需は見過ごしがたい書き入れ時でもあります。

特需が発生している間にどれだけ客室をかどうさせることができるかによって、今年の売上が大きく変わってきますので、引くわけにもいかないというのが正直な話です。

宿泊事業者もまた、宿泊客の獲得という点において大きな競争の最中にあるというわけです。

民泊運営代行業者としてもお客様の収益に貢献したい


そして、弊社のような民泊の運営代行業者にとってもこの特需は見逃すことができない一大イベントです。

オーナー様から民泊物件の代行をお任せいただき、代行費をいただいている身ですので、何としてもそれに報いなければならないと考えております。

とはいえ、宿泊客の方々のことも考えなければそもそも宿泊していただけないという事態になってしまうのも事実です。

なので、お客様の物件の収益を上げるために日々最適な料金設定を心がけています。

では、宿泊事業者と宿泊客が双方納得できる料金とは?


さて、東京五輪の開催における宿泊施設の料金高騰の現状についてお話してきました。

最適な料金を探しているとお話しましたが、では一体どのくらいの料金であれば、収益が上がり、宿泊客の方々も納得していただけるのでしょうか?

ここからは弊社独自のデータとノウハウを参考にして導き出した東京五輪での最適な料金設定方法についてお話していきます。

料金設定の適正は通常の3倍ほど!立地条件によって倍数を変動させる

現在、弊社で最も予約が入っているのは、通常料金の3倍ほどの料金です。

試験的に4~5倍ほどの料金の部屋でも集客を行いましたが、予約率はあまりよくはありませんでした。

もちろん、5倍以上の料金設定で1回の宿泊で大きな収益を得る戦略もアリではありますが、基本的に民泊は稼働率を上げて収益を伸ばすのがセオリーとなっていますので、あまりオススメしていません。

また、すべての物件で3倍が有効というわけではありません。

駅が近い、オリンピック競技が行われる会場が近いなどの要因で倍数は変動しますので、物件の立地条件によって料金の調整も視野に入れておきましょう。

料金調整はあなたの運営方針によって変わる

もし設定した料金であまり予約が入らない場合、入りやすくするように料金を調整する必要がありますが、あまり一気に下げすぎてしまうのは一長一短です。

宿泊を検討しているお客様はなるべく安いところを探しているからです。

料金を下げすぎて予約が確定してしまうと、もう料金の調整ができなくなってしまいます

安すぎたなと思っても、後から高くすることはできなくなってしまうのです。

とはいえ逆に考えれば、

五輪期間中に予約が入らないという事態を回避することができた

とプラスに考えることできます。

このあたりの考え方は民泊オーナーの方々によって大きく分かれる点だと思いますので、ご自身にあった料金調整を行ってください。

オリンピックで最大限の収益を上げるために、今から料金の設定を始めましょう!


ここまでホテル・民泊の宿泊料金の高騰についての現状、そして、宿泊事業者と宿泊客の双方が納得する料金設定についてお話してきました。

予約を検討している宿泊客の方々の中には料金が高すぎると苦言を呈する方もいらっしゃいますが、これも宿泊業の戦略です。

逆に言えば、五輪を間近で観戦したい方々は多少高くても宿の予約をしてくださるので気後れせずに料金を上げておきましょう。

上げすぎても予約は入りにくいので、大体通常料金の3倍を意識して設定すれば予約も入りやすいです。

何度も申し上げますが、東京五輪は民泊業界にとってまたとない書き入れ時です。

後で、「ちゃんとやっとけばよかった!!」とならないように、今から料金設定を行って最大限の収益を上げられるようにしていきましょう。

もし料金設定の仕方がわからない、なかなか予約が埋まらないという事態になった場合はぜひBCMに1度ご相談ください。

弊社のノウハウであなたを全力でサポートいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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